泳動結果
HeLa 細胞を,Ser/Thr キナーゼ阻害剤のcalyclinA(100 nM, 30 min)処理後
細胞抽出液をSuperSepTM Phos-tagで泳動し
vimentinのリン酸化亢進を調べています。
商品が推奨する泳動バッファーはTris-glycine (T-G)ですが
より低分子量に適したTris-tricine(T-T)も使用して比較しています。
calyclinAで処理すると,複数のリン酸化種が現れます。
vimenitnにおけるリン酸化種の検出数に関しては,
SuperSep Phos-tagよりも,自作のZn2+-Phos-tag ゲルの方が
優れていると言えます。
(関連画像参照)
SuperSep Phos-tagにはゲル濃度6%,7.5%,10%,12.5%,15%,17.5%
のラインナップがありますので他の濃度で試してみると分離が変わるかもしれません。
自作のゲルでは,ゲル濃度,ゲルの架橋度,Phos-tag 濃度の3つが可変なので
vimentinのように複雑な分離像を示すタンパク質の解析を最適化するには
自作ゲルの方が自由度が高いかもしれません。
それらの泳動像は下記の関連画像をクリックしてください。
関連画像
(Zn2+-Phos-tag ゲル)